[京都]南魚沼の特産物を全国へ販売会開催で、お歳暮ギフト７００万円達成！[会社設立]| 京都設立アントレセンター

[京都]南魚沼の特産物を全国へ販売会開催で、お歳暮ギフト７００万円達成！[会社設立]

株式会社江口経営センター/越後増販情報センター　洲崎直人（新潟県長岡市）

　美しい自然に囲まれ、雪国ならではの豊富な水と豊かな大地に恵まれた地域。南魚沼産コシヒカリや山菜が採れ、また日本酒八海山や笹だんごなどの生産地でも有名な南魚沼市。そこに今回ご紹介する「株式会社越季」はあります。

ブライダル需要の多様化が進んでいる

　平成１６年から「安全で安心な地元食材を地元生産者から消費者へ流通させたい（つなぎたい）」という思いから事業を開始し、今では地元特産品を２５０アイテムぐらいまで取りそろえ、製造・卸を行い、ブライダルの引出物や地元土産物、ギフトとして販売しています。

　しかしブライダルの需要は多様化し、引出物としての需要が減少していく傾向にあり、地元土産物やギフト部門に力を入れていかないと売上げ減少の可能性が考えられました。

コンセプトとターゲットを見極める

　そんな頃社長と出会い、今後どのように事業を拡大していくかを討議する経営会議に参加させていただくことになりました。

　打合せでは、県外からくる観光客をターゲットに特産品をどうPRしていくかを考えていきました。

　ところが、これまでの購買履歴を調査していくと、県内の人が県外にいる子供や親戚などに送るケースが多いことに気づきました。そこでターゲットを見直し、試行錯誤しながら今後の展開を進めてまいりました。コンセプトとターゲットの見極めはすごく大切だと改めて気づかされました。

お歳暮の展示試食会を企画

　そこで県外の方にも南魚沼のおいしいものを是非食べてもらいたいという気持ちから、また販路も拡大すべくギフト商品や通信販売の扱いを本格化しました。

　地元の方には引出物での「越季」の認知度は高まってきましたが、引出物以外にも品揃えしていることを理解していただくにも、お歳暮の展示試食会を開催しようと決めました。

展示試食会イベントの開催！

　まず集客方法としては、地元新聞広告にチラシを打ったり、今までギフトを買っていただいた２００人にDMを送付したりして告知し、その後は各担当者が有力な個人の方や起業へ直接お会いして案内しました。

　１２月１日の展示会当日は、本社の会議室にて午後１時から半日のみの開催でしたが、５０人くらいの方に来ていただき、実際に商品を見て試食もしていただきました。

そのうち１５人に展示会その場で注文をいただいたり、会場に来られない方でも６件ほど注文をいただきました。その後のフォローも行い、売上は昨年同月に比べ１１５％となり、金額では昨年の６１２万円から７０５万円に増加、お歳暮数では５３８セットを販売し、目標売上の７００万円を達成することができました。

その場で購入しなくても展示会にきていただいて、地域の方々に「越季」がブライダル商品だけでなくギフト商品等幅広く扱っていることや会社所在地を知っていただき、そして加工場なども見ていただいたりしただけでも大変有意義でした。

　また、なにより現場で「おいしい」というお客様の声もたくさん聞くことができ、それが今後の営業の活力になりました。

今後の展開

今後は新規で増えたお客様を名簿化し、年間通して特産品ギフトを送る”魚沼領布会”を案内し、お客様を増やしていく予定です。豊富なアイテムから、旬の美味しいものだけを毎月４～５パックにして、全国の皆様や新潟出身の方に送っていきたいと考えています。

「食品偽装などで食品への不信があるなか、絶対的な自信を持ち、またそれにおごれることなくさらにいいものを提供していく向上心を忘れない」そんな想いでやっていきたいと山田社長は語ります。

　そして「魚沼の田舎のことを思いながら食べていただければ最高です！」と今後ますます特産品の通販拡充を図っていきます。

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