[京都]リピート率も高確率　パッケージ・シール制作のウェブサイト[会社設立]| 京都設立アントレセンター

[京都]リピート率も高確率　パッケージ・シール制作のウェブサイト[会社設立]

サイトオープン1年で600万円の売上

株式会社プライメディア　マーケティングデザイナー　三好幸恵（東京都中央区）

設立依頼、会社案内、パンフレット、ホームページ制作などに特化してきた当社は、今では200社を超えるお客様のツール制作を行ってきました。中小企業様を始め大手の企業様まで、会社の大小はさまざまです。

そんな当社が新しい印刷物として一昨年末に立ち上げたものが、「パッケージ」部門です。デザインと言えば、紙媒体、ウェブ、そしてパッケージが上がってくるでしょう。どのお店に行ってもパッケージのない商品などありません。市場には無数の商品があり、それぞれに必ずパッケージが必要となってきます。まだまだ新規客を見込める事業としては十分でした。

その中でも、私たちが特化したパッケージは「美容、健康食品」です。化粧品や美容器具、サプリメントがその類になります。このジャンルは90%が女性で市場を占めると言われています。男性にとってはよくわからない心理かもしれませんが、女性はパッケージの第一印象で商品を購入する時があります。中身も大事ですが、それを着飾るパッケージは中身以上に大事なのです。
そんな女性のココロをくすぐるパッケージ、私たちは「Beauty Package（ビューティパッケージ）」というサイトを立ち上げ、この市場に乗り込んでいったのでした。

競合を調べてみると、パッケージのデザインにこだわりのある制作会社はあまり見受けられず、印刷に対応する一般の印刷会社が多く目立っていました。そこで私たちは「デザインクオリティの高いパッケージ制作会社」という立ち位置を明確にし、それをコンセプトとしました。

ターゲットは美容資材を販売している企業、業者、ショップ、などです。基本的には、ホームページからの問い合わせがあったところに対して打ち合わせの場を設け、営業を行っていきました。

オープンして数日、ちょこちょこと問い合わせのメール、電話があり、対応に追われる日々でしたが、実際にオープンさせて見えてきた問題点も多々あります。

まず、「ビューティパッケージ」とうたっているにも関わらず、いろいろなジャンルの案件が飛び込んでくるという事。もちろん美容関係も多いのですが、食品関係、お菓子、小物入れ、花、書籍を梱包するパッケージ・・・様々な商品の問い合わせが多くありました。

正直これには参りました。何といってもパッケージの制作には、印刷の知識が必要です。多種多様にある紙、形状や加工法の組み合わせは無限にあり、それぞれの商品に合わせた形状をご提案していくのは、とても時間がかかる、根気のいる作業でした。

また、デザインを自社で行うので「印刷のみをお願いしたい」という依頼も多々ありました。印刷だけの見積もりですと、やはり弊社で請け負うのは大変難しいのが現状で、ほとんど受注に繋がった案件はありません。

しかし、デザインから入る商品に関しては、商品に付随するパンフレットやホームページ、また他の包装資材など、パッケージと関連する印刷物は、「併せてお願い」と、お話をいただく案件も多く、一つツールを作ってしまえば、必然的にご発注につながるという芋づる式の受注になります。今までご契約いただいたお客様の約4割はその様な案件でした。また紙媒体と同じく、次々に増刷が見込める事も大変魅力的なのです。

ご発注をいただくまでには、大変長い道のりがあります。商品の顔であるパッケージをどの会社にお願いするのかは、お客様にとっても大きな選択です。あらゆる競合をはねのけ当社を選んでいただくためには、デザインクオリティの他にも、印刷の知識や他社に負けない強みがないと選んでいただけません。それまでにはどこまで良い提案ができるかがカギとなります。

また次回のご発注をいただけるのは、納品後のフォローをどれだけマメに行っていくかだと思います。それから、私自身が営業していて最も感じたのは、お客様との信頼関係構築の大切さです。お客様の心をつかむことができれば、その後継続的に色々なご相談をいただけることを、痛感しています。
今後は自社の一番の強みである、デザインのクオリティをどう伝えるか、ホームページの見せ方も、検討していこうと思っています。

昨今の景気悪化に伴い、このような包装資材に一番お金をかけたくないと思われている企業様も多いかと思います。しかしパッケージを変えるだけで、その商品自体の見栄えや売れ行きも変わっていくことも、多々ありうるのです。商品に付加価値をつけるのは、パッケージです。しっかりとこの想いを伝えていくことが、私たちの最大の課題です。