[京都]イベント実施で売上を拡大するステーキ専門店[会社設立]| 京都設立アントレセンター

[京都]イベント実施で売上を拡大するステーキ専門店[会社設立]

30周年キャンペーン開始で昨対比6％の売上増

越後増販情報センター/株式会社江口経営センター　マーケティング・プランナー　洲崎直人（新潟県長岡市）

「株式会社サルーン」は、新潟県三条市を本店に新潟県内はもとより富山、石川、福井、山形、宮城、長野で飲食店をチェーン展開している企業です。業態は3つあり、ステーキとハンバーグの店「さるーん」、石焼ステーキの店「贅」、お好み焼きともんじゃ焼の店「お好み焼きもんじゃ」を展開し、現在合計19店舗あります。

私が「サルーン」の社長と最初に関わり支援したのが経営計画作成サポートであり、そのなかで今後の経営方向性を考え多店舗展開を形にしました。
その後は経営計画に準じ、ここ1、2年で石焼ステーキの店「贅」を中心に出店を広げ、新潟はもちろん石川、福井、山形、宮城、長野とエリアを伸ばしてきました。
中期の目標を立てた後、年間のスケジュールを作成してイベント開催予定や既存客向けや新規客向けに各業態がどう行動していくか、売上・利益・客単価や客数などの目標値を示す支援も行っていきました。

30周年キャンペーンを企画する

そんな中、今年は創業30周年の年であり、なおかつ丑年。つまり牛肉ステーキがメインの「サルーン」にとって我々の年といっても過言ではないうってつけの年です。そこで2月から大々的にキャンペーンを打ってさらなる活性化を図ることとしました。

コンセプトとターゲットの設定

その名も「丑年にちなみお腹ギューギュー詰め」キャンペーン。コンセプトはその名のとおり「おいしいものをお腹いっぱい食べてもらおう」ということで、2月のスローシーズンにおけるサルーングループ全体での30周年還元企画です。

たとえば「贅」でのメニューでは、通常300g・2,250円で提供しているサーロインステーキを800g・3,000円にて提供したり、140g・1,000円のステーキランチをお値段そのままに50gアップの190gにて提供。
その他、ステーキの様々なメニューを通常よりボリュームを50gアップしてお客様へ提供しています。
ターゲットは、10代から20代の若年層、ファミリー層、30～50代のサラリーマンなど今までサルーングループのお店を利用していただいたお客様を中心としました。

プロセスとツール設計

「増販の3原則」に沿ってお客様に来店していただき、サルーングループのお店のファンになっていただく流れを考えました。

①誘客の法則

折込チラシを3業態合わせて15万枚配布したことと、地元FMラジオでのキャンペーン告知をして認知していただきました。そして店頭には「お腹ギューギュー詰めキャンペーン」ののぼりを設置し、賑やかにしました。

②再来店の法則

既存のポイントカードと共に、10％オフ・サラダサービス・ソフトドリンク人数分サービスなど特典を盛り込んだ空くじなしのスクラッチカードを配布し、次回来店時に使っていただくよう工夫しました。

③頻客化の法則

次回キャンペーンなどのお知らせDM発送やお客様の携帯に割引サービスなどを告知する案内メールを配信。ファンが増える仕組みづくりをしました。以上の結果、2月から開始したキャンペーンも順調。昨年対比6％増の売上実績をあげています。

今後の展開について

今年は出店を群馬などの関東圏も検討中で、今後3～4年で総店舗数30店まで増やす計画をしています。店舗数を増やす理由の一つに石丸社長の飲食業界における熱い思いがあります。「飲食業の企業化・組織化することで従業員それぞれが仕事に対する意義・社会貢献の使命感をもてることと、自己の能力を開花させ将来のキャリアプランを確実に収得できる会社として成長させたい」からであり、それが経営理念でもあるからです。そんな社長の思いを実現できるよう今後も支援していきたいと思います。